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スタイルカウンシルが好きだった。

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    1980年代の英国のポップバンドにTHE STYLE COUNCIL
    というグループがあった。

    あのポール ウェラーが率いていたグループだ。

    あの当時で言うと、お洒落なポップバンドということになるだろう。

    でも、ここまで書いてみてふと思ったのだけれども、

    お洒落って何処へ行ったのでしょう?


    あの80年代、東京から地方までDCブランドが溢れて、
    英国風のトラッドがトレンドになり、POPなカルチャーが花開いていた
    あの時代。

    みんな競うように服を買い求めていたような気がする。


    その当時はまだ、おしゃれという感覚が生きていて、おしゃれを
    するために洋服を着ているという感覚がむしろ普通だったような気がする。


    そんな時代にポール ウェラー氏が率いるTHE STYLE COUNCILは
    まず音楽的にとてもお洒落だった。

    それからもちろんビジュアル的にも、彼らはかっこよく見えたものだ。

    彼らの事をまったく知らないとうい方は、彼らの代表曲のビデオを見てその雰囲気
    を感じてほしい。






    私はモッズではなかったけれども、
    ベスパを買って乗ってみたり、アメリカ東海岸の革靴を買い求めたりして、
    そのお洒落さというものに、私自身近づいてみたかったのだが、

    結局のところ、自分にはそこまでの身だしなみへのきめ細かさが、圧倒的
    に不足しているという事に気がついてしまったのだ。



    しかし音楽的なお洒落さとういうものは、30年近くたっても未だに
    彼らの音楽からは感じられる。

    ミック タルボット氏の素晴らしいオルガンや、D.C.リーのボイス
    ポール ウェラー氏の気迫あふれる歌や、政治的なアティチュード、

    そしてジャズに根ざしたスティーブ ホワイト氏の本当に素晴らしいドラミング。

    音楽的には浮き沈みがあったし、演奏の質も必ずしもいつも高いわけでは
    なかったけれども。





    1950年代後半からロンドンで起こっていたムーブメント
    〜アメリカから入ってくるジャズやR&Bに酔いしれる〜怒れる若者たち

    を1980年代において彼らは正しく継承していたと思う。

     

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