小出しに展開中!!

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     いよいよニューアルバムの制作が佳境に入ってきました。

    これから少しずつ発表前にsoundcloud上に音源を展開していきます
    ので、ぜひお聴きいただきまして、感想などお聞かせいただければと思います!

    まず今回のソウル系!?打ち込み路線のアルバムの中から、
    キーポイントとなるであろう"ぼくを揺り動かすもの"という曲です。

    この曲は実はとても古い曲で、私が大学生になりたての18か19歳のころの曲です。
    そのころに大学祭や、ライブハウスにバンドで出演していた時に
    実際に演奏もしてました。

    思い出深い曲です。

    そしてフルートのソロは大野裕之さんの素晴らしいソロをヒューチャーして
    います。フリーダウンロードもできますので、ぜひダウンロードして聴いてください


    今回、今まで私の活動においては馴染みのなかった打ち込み等を用いて、
    自分の楽曲を作り上げていく
    ことにしたのは、

    昨今のDTM(デスクトップミュージック)の
    大きな発達により、より高い音質と比較的安価な機材にて、より自分の目指す音楽スタイルに迫ることがより可能になったことがあります。

    バンドでセッションによってアレンジを固め、一斉に”せーのっで撮り終える手法は
    "あおさぎ”という作品でやってみて、それはそれでとても勉強になり、とても楽しかったのですが、

    今回の手法では、ドラムからピアノ、ベースに至るほぼ全ての音源を自分で
    プレイしたり入力して、さらに録音した音源をパソコンのソフト上でミックスして
    いかなければなりません。

    現在は上記したようにこのDTMソフトが格段に発達して
    いるので、私のように一個人で全ての過程をやる制作家はたくさんいます。

    個人的に言わせてもらえれば、
    昨今のDTMの発達は、レコーディング技術の歴史的な大転換、ひいては
    音楽の歴史においても大変革になるではないかとも思います。

    このおかげで、自宅でのほとんどの録音が可能になり、
    あらゆる楽器をソフトシンセで表現でき、(もちろん表現できない楽器もあります)
    ありとあらゆる音的効果を、パソコンのキーひとつ、プラグインで行えます。

    音楽家に作りたい音が見えている場合には、
    ものすごく有効なツールになります。

    それだけに
    いわば何でも可能なだけに、際限がなくなるというきらいがあります。

    ぼくは浮かんだアイデアを、あまりテクニカルに作り込まずに自分の耳だけ
    を信じて、熱いままにトラックに放り込むことを、モットーにしています。

    アニとの出会い,または「ノラ猫との出会い方」

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        アニとの出会いは、いまから約9年前になります。
      僕たちが結婚して約8ヶ月ほど経っていた2004年の6月頃でした。

      福岡は天神の繁華街、親不孝通りの真新しいマンションに住んでいた
      我々は、マンションのすぐ下にある裏通りの道を散歩していました。

      この通りにはjukejointという素敵な音楽のお店があり、その近く
      には美味しいタンドリーチキンが食べられるカレー店もあったので、
      よく散歩がてら歩いていたものでした。

      6月のそろそろ暑くなろうかという季節頃でした。
      あたりにはもともと飲食店も多い事からかノラ猫たちが多く生息していて、

      その5年以上前に、
      コンボというジャズ喫茶に勤めていたときから、よく見る馴染みの猫たちの姿もあったのほどで、ノラたちを目にするのはまったく日常的な事でした。

      とにかく、そのようにブラブラと歩いていた僕ら夫婦の目の前、
      道路のど真ん中に
      倒れている一匹の小さな子猫の姿がありました。

      ぼくは小さな命が、きっと今しがた終わった事を感じ取り、
      その猫の死骸をもっと安全な場所に連れて行ってあげようと思い、
      抱きかかえたのでした。

      すると、ばったりと道の真ん中で倒れて、事切れていたと思っていた小さな体が
      僕の腕の中でむっくりと動き出したのでした。
      なんだ、こいつまだ生きてるのかよ。。


      ぼくと妻は驚いてあらためて、その小さなノラ猫をまじまじと見つめたのでした。


      それが、僕たちとアニとの出会いだったのです。


      よく見ると、彼は首元にタバコほどの太さの穴がポッカリ空いていました
      。出血の跡がみてとれて、体力の低下が激しい様子でした。

      周りに、猫の餌が入った大皿と、そこいらのボス猫らしき大きな猫の姿が
      あったものですから、大方、アニ氏が腹を空かせて皿に近づいたところを、
      ボス猫に一撃やられたのだろうと思います。

      僕と妻は、この小さな子猫の命を、無駄にしたくないという思いで
      タクシーを拾い、病院に連れて行くことに決めました。

      我々が、この猫を病院に連れて行くということは、何があっても、
      最後までこの猫の面倒を見ようと心に決めたということです。


      結局その日以来、僕たち新婚の夫婦の新しいパートナーとして、
      我が家に迎え入れることになりました。

      診てもらった先生によれば、彼は生後3ヶ月ぐらいのオス猫でした。

      アニ、という名前は、男の子なのだから、おにいちゃんとして立派に大きく
      なって欲しいという思いから、"アニ"と命名したのです。



















      あなたは変わってしまった。

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        YOU'VE CHANGED
        あなたは変わってしまった。

        というジャズスタンダードがある
        1941年にBill Carey と Carl Fischerによって作られた。

        失恋の歌だ。
        簡単に歌詞をかきだしてしまうと、



        君は変わってしまった。
        君の瞳の輝きは失われ、微笑みは退屈なため息に変わった。

        中略........

        君は変わってしまった。
        かつての僕のエンジェルではなくなった。

        もう終わったなんて、言う必要はないよ
        すべては終わってしまった。君は変わったのだから

        (甲斐対訳)


        と、こんな恋人からだんだんと距離が生まれ、
        やがて離れていくことを、一方から悟ってしまった失恋の歌です。

        でもこの曲は、聴いてもらえばきっと判ると思うのだが、
        悲しい中にも何処か人を慰めるところがあります。

        ただ悲しい、どうして心変わりしてしまったのと言うだけの歌詞ならば
        こうして書かれて、さらに美しいメロディーまで付けられる
        必要はないのかもしれません。

        この曲の歌詞にも現れていますが、
        恋人を失っていく悲しみと、それを予感して心を閉ざすことによって

        やがて来るほんとうの悲しみから
        自らの心持ちを守っていくような心の動きがあるように思えます。


        恋をして、そして失恋をしたことがある
        ならば、きっと共有できる心持ちではないでしょうか、

        また、きっと失恋だけでなく、大切な何かを失ってしまった経験がある
        ならば同じことでしょう。

        この曲はたくさんの音楽家によって取り上げられています。
        僕の印象に残っているものから挙げてみましょう。

        まずはインストロメンタルですがデクスターゴートン(Ts)の1960年代の録音です。
        ライブハウスでの演奏です。


        彼はバラードの名手ですが、
        この曲は好んでいたようで"Swiss night Vo.1"という
        ライブ盤では、冒頭にこの曲の歌詞をデクスター自ら朗読して見せて
        演奏に入るという、なかなか粋な演出をしています。(写真はVo.3です)

        ちなみにアルバムバージョンは"Doin' Allright"という作品で聴くことができます

        歌ものでは、ジョージマイケルによるこのジャズスタンダード集に聴くことが
        できます。
        "SONGS FROM THE LAST CENTURY"

        この作品はほかにもジャズ系の曲を多く取り上げていて、歳を取り
        キャリアの曲がり角にきた偉大なシンガーの素晴らしい
        歌を聴くことができます。

        "YOU'VE CHANGED"という曲は多くのジャズマン、シンガー達に愛されていて、
        素晴らしいバージョンがたくさんあります。


        ケイコ・リーさんの演奏もとっても良かったですね。
        皆さんもぜひ聴いてみてください。















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