"カワセミの飛翔"といった意味合いの曲です。
ホバリングしながら獲物を狙うカワセミの様子を、ぼくなりにギターで表現してみました。
ソロギターの録音に、2013年のこの春から初夏ぐらいまで取り組んでいました。
ジャズギター的表現は、自分にとって大きなテーマのひとつでありましたが、
今まで、正面切ってそれを表現する機会がありませんでした。
ひとつには、自分自身ジャズギターの演奏の場が少ないという事、
また、ジャズの場合、集団での即興演奏が主体になり、多くのよき共演者に
恵まれていないと、やったとしても結果としていい表現にならない。
以上のような理由が大きな壁としてあり、自分自身よい機会を
見いだせませんでした。
そこで逆説的な意味合いから、ソロでのジャズ的表現というところに行き着き
ました。しかしもちろん葛藤もあります。
一般的にジャズギターといえば、ピアノ入りカルテットかトリオになるのが
定石でしょう。もともと僕自身、ソロギターなんて誰が聴くのだろう、
あんな地味な音楽なんて誰も聴かないのではないかという思いは今でもあります。
実はこのようなソロでの録音を薦めたのは、私の妻です。
彼女曰く、普段ぼくが部屋で練習でしているような、何気ないソロギターを、
そのまま録音してみたらどうかとの事でした。
まあ、以上のような経緯で、自分自身はじめてのソロギターの録音にチャレンジする
ことになりました。
演奏だけでなく、録音自体も自分自身で行うので、マイクの立て方やら、
ミックスのやり方など日々チャレンジしながら、学びながらという感じでしたが...
この曲は、もう6年ほど前に作ったもので、
自分でも取り組むことの多いテーマひとつである、3拍子を取り入れた曲です。
曲のトーナリティの変化が多い曲でしたので、うまく繋がるように、
お話として伝わるように、表現を細やかに込めて弾いてみました。